同時接種

同時接種とは一般に一度の受診で、複数のワクチン接種を行うことです。同時接種はこれまでも医師の裁量の範囲内で認められていましたが、その多くは定期接種の期限が迫っている時や留学前などに行われ、医学的な理由というより、むしろ社会的理由が優先された消極的な対応でした。近年、特に乳児期前半の予防接種スケジュールは過密になっており、子どもたちをワクチンで防げる病気(VPD)から守るという本来の目的のためにも、同時接種を積極的に行っていく必要があります。単独接種を希望される保護者もいますが、医師や医療機関は同時接種をおこなうことで、適切な時期までに必要な免疫が得られることを保護者に伝えるべきです。また保護者が同時接種を希望した時は、同時接種を行う必要があります。

日本小児科学会は平成231月「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」を掲載し、現在知られていることとして次の3つを挙げています。 

1) 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。

2) 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。

3) 同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。

 

現在、日本で使用されているワクチンでは、同時接種の禁忌はありません。